手芸(テゲイ)のすすめ - TEGEI-

日本の伝統文化・手芸(テゲイ)の魅力を伝えるブログです。

指顔さん(レギュラー) -モダーンスタイル手芸-

手芸には、

古くから文献に残っているものもありますが、

近年になってから開発・発見されて楽しまれているものもあります。

 

本ブログでは、そのような

新しいスタイルの手芸を、

モダンスタイルと呼んで、クラシックスタイルと共に皆さんにご紹介したいと思います。

 

モダンテゲイの第一弾は、

指顔さんスモールです。

✳︎両手でつくる指顔ラージはまたの機会に!

 

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これは、私が子どものときに開発したものですが、

手芸は言ってしまえば五本ないし十本の指でつくるものですから、

日本・世界のどこかで誰かが既に開発していたかもしれません。その点は平にご容赦のほどをば。

 

こちらは、小指の柔軟さが求められるので、

若干難易度は高めです。

 

まず、小指を曲げて中指の背に乗せます。

次に横になった小指に薬指と人差し指を乗せます。

この薬指と人差し指が目に、

中指が鼻になります。

そうして、親指を中指の下に横にして、完成です。

 

この指顔さんは片手でできる手芸なので、

両手だと二人の指顔さんができます。

もう一方をキツネや龍などにして、

キツネと人のお芝居もできますね。

 

指顔さん二人と自分の三人で会話をさせたり、二人の指顔さんに追いかけっこをさせたりと、

何かと重宝する手芸です。

是非チャレンジしてみてください!

 

エビバディテゲイ!

カエル・指獅子 -クラシックスタイル手芸-

テゲイの中で、最もポピュラーで、歴史のあるキングオブテゲイが、

 

このカエルです。

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この手芸は江戸時代の文献には

指獅子として描かれています。

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尾張童遊集

このカエルがテゲイの第一歩で始めるのに

相応しいテゲイだと思います。

 

手の組み方は、

両手を表側に広げて左右の小指をくっつけます。

次に薬指をそれぞれ反対側に倒して交差させます。

その上に中指を押さえて、目を作ります。

その下に親指と人差し指で、口を作ります。

 

*画像付の組み方の説明は後ほどアップします。

 

小指は、揃えて口から出して舌にする場合もありますが、なかなか揃えて出すのが難しいので、

初心者向けには、上の写真のように小指を立てて「獅子」や「龍」の角に見立てる方がオススメです。

小指を寝かせて奥に仕舞うのもよいでしょう。

 

テゲイの第一歩として、

カエルはオススメです^_^

 

エビバディテゲイ!

 

尾張童遊集

小寺玉晁 編 昭和9年

手芸(テゲイ)はこんな方にオススメです

テゲイは、道具なしで、まさに手ぶらで楽しめる遊びですので、

どんな場面でも多くの方が見たり遊んだりできると思います。

 

その上で、こんな場面で遊べる!というのをいくつかご紹介します。

 

1、子どもと遊ぶとき

テゲイは子どもの手遊びとして楽しまれきました。

お子さんと、姪っ子甥っ子と、近所の子どもと、

是非ともカエルやワニで遊んでみてください。

普段は照れて言えないことも、カエルを通せば言える、かもしれません笑。

 

2、教育現場・保育現場で

日々子どもと接する、幼稚園や保育園の先生も、

小学校の先生も、

テゲイができると人気がでること間違いなしです!

順番を守ろうとか、列に並ぼうという「注意」も

テゲイのカエルさんにいってもらうと

子どもは「ふむふむ」と聞いてくれます。

 

3.医療や介護の現場でも

テゲイは手指を使って遊びますので、

リハビリにも脳トレにもレクリエーションにもなります。

特にご年配の方は、幼少のころにテゲイを遊んだ方も多いはず、

童心に帰って楽しめると思います。

 

4.外国の方とのコミュニケーションでも

言葉でのコミュニケーションが難しい外国の方とも、

手指を使うテゲイには国境はありません。

日本のテゲイのバリエーションには多くの人が驚くと思います。

また、逆に世界のテゲイを紹介してくれるかもしれません。

東京オリンピックを迎えるオモテナシの一つとして

テゲイを始めてみてはいかがでしょうか。

 

5.日本の伝統文化として

手指を使う手遊びは世界各国にありますが、

こんなにバリエーションがあるテゲイ文化は特徴的な日本の文化といえます。

オリガミ・ORIGAMIと同じように

本ブログを通じて、

テゲイ・TEGEIが世界中で愛される「あそび」になることを目標にしています。

 

6.自分で楽しむため

とまぁいろいろ書きましたが、

「自分で楽しむため」のテゲイも大事です。

新しいテゲイを開発してみたり、腹話術で遊んでみたりと、

楽しんでみてください。

そして、見つけたテゲイや開発したテゲイを

是非ともコメントやDMでご紹介頂けたら幸いです。

 

エビバディテゲイ!

はじめに

初めての投稿になりますので、本ブログの説明から。

 

皆さんは、子どもの頃に、カエルやワニを手でつくったことがあるのではないでしょうか。

ほかにも、地域によっては指でお風呂を作ってみたり、サザエのつぼ焼き、カッパなど、

数々の手遊び・指遊びがあります。

 

このような手で動物や人を象る手遊びは江戸時代には「手芸(テゲイ)」と呼ばれ、
人々の間で親しまれてきました。


このブログでは、そのようなテゲイの魅力や歴史を伝えていきたいと思います。